システムテスト

モバイルアプリには提供されておりません。

使用手順

Dialpad アプリを開きます。

1. アプリ右上のプロフィールアイコンをクリックします。

2. プルダウンメニューより、[通話中に問題が発生しますか？] > [システムテスト] ボタンをクリックします。

3. 次の画面で [テストを開始] をクリックして、測定を開始します。
・プロンプトが表示される場合、オーディオのアクセス許可を付与します。

 測定は数分で完了し、結果が取得されます。

出力される項目

システムテストでは、以下項目の結果を出力します。必要時に簡単にテストを実行して、測定できる便利なツールです。

• スループット

• 通話品質 

• 場所

• 帯域幅速度

• DNS検索

• デバイスの状態

• マシン情報

• TURN 接続

• Ping

以下、それぞれの詳細をご参照ください。

スループット 

スループットは、2点間で正常に送信されたパケット数です。スループットテストでは、ネットワークが同時に送受信できるデータ量を確認します。毎秒 1 KB のデータを送信し、受信率を測定します。 

次の情報を取得します。 

1. 最大： 測定された最大データ量 

2. 平均： 平均値 

3. 最小： 測定された最低データ量

Note

最低容量値が低く、最低値、平均値、最大値間で差異が大きい場合は、接続が不安定である可能性があります。

通話品質

ビデオ、音声品質を検証します。 

次の情報を取得します。 

1. 音声品質評価スコア (MOS)：全体的な音声通話品質を測定する業界標準の指標です。

   • 参照：MOSとは？

   • スコアが高いほど、通話の品質が高いことを示します。

2. 往復：テスト端末とサーバー間で、データパケットの発信から応答が返るまでの時間をミリ秒で計測します。

   • 数値が小さいほど、通話の品質が高いことを示します。

3. パケット損失: テスト中のデータ転送時に失われたパケットの数

   • 数値が小さいほど、通話品質が高いことを示します。

   • 数値が大きい場合、音声が途切れるなど音質に影響を与えます。

4. ジッタ：インターネット接続での不安定なパケット転送 

   • 数値が小さいほど、通話品質が高いことを示します。

   • 数値が大きい場合、ビデオ、音声の乱れが発生し得ます。

Note

安定した高い通話品質には、高い MOS スコア、および、低いジッタ値、パケット損失値、往復値が必要です。

ジッタ
100ミリ秒未満の場合、Dialpadは可変長のジッタバッファを利用します。高いジッタの環境では、ジッタバッファーが増加し遅延が発生することを意味します。たとえば、ジッタが150ミリ秒の場合、バッファを150ミリ秒に増やすため音声に顕著な遅延が生じます。

パケット損失
5%未満であればある程度許容できますが、10%になると通話品質が著しく低下します。この損失率では、声の途切れが一般的に発生します。より高い損失率では、水の中やロボット音声のように聞こえることがあります。

往復
パケットの通過遅延が100ミリ秒を超えると、ユーザーにも遅延が顕著になります。往復が200ミリ秒を超えると、２者間でお互いの声が重なるなど、会話に支障をきたす状況となります。
また環境的な要因もあり、遅延にともなうエコーにより、トンネルや洞窟の中のように聞こえることがあります。またヘッドセットを使用しない場合、スピーカーからの音声が硬い壁にぶつかった反響をマイクが広い、エコーとなることがあります。

場所

利用する PC のパブリック IP アドレスとブラウザ情報にもとづいて位置を表示します。Dialpad サーバーから距離が離れている場合、品質に影響を与える可能性があります。

次の情報を取得します。 

1. IP：ネットワークに接続された特定のデバイスを識別する一意の ID 

   • ネットワークテストをリクエストした送信元

2. 都市：外部識別サービスにて、IPアドレスに基づいて取得した市名 

   • 精度50〜70%

3. 国：外部識別サービスにて取得した国名

   • 精度95〜99%

4. 組織： IP アドレスを所有するプロバイダー

Note

場所レポートには、追加の IP が表示される場合があります。

シグナリングとメディア

以下両方、あるいはいずれかの環境では、場所テストにて、HTTPS アドレス、リアルタイムメディアの２つの IP アドレスが取得される場合があります。

1. VPN 環境でシグナルとメディアが 2 つに分岐されている場合

   • Dialpad では VPN をサポートしていないため、ご留意ください。

2. シグナリングに IPv6 を使用しているが、メディアサーバーが IPv4 のみをサポートする場合 

2つの IP アドレス取得が、常に問題があるわけではありませんが、音声品質に問題がある場合、2つのIPアドレスが起因特定に役立つことがあります。

帯域幅速度

接続するネットワークのデータ転送速度を取得します。

次の情報を取得します。 

1. ベスト地域：テストに最適なデータセンター (IPアドレスとレイテンシー、有効なサーバーから識別) 

2. アップロード： サーバーに情報を送信できる速度

3. ダウンロード： サーバーから情報を受信できる速度 

4. ジッタ：サーバーへの伝送途中で滞留するデータ量。輻輳が原因で発生し得る。

   • 数値が小さいほど、通話品質が高いことを示します。

Note

帯域幅が高いほど、データをより速く転送し、高い音声品質を実現します。
アップロードとダウンロードが高いほど、ネットワークの状態が良好であることを示します。帯域幅速度テストでは、接続の最大データ容量のみが評価されます。
接続できない場合は、ネットワークがテストサーバーに到達できていない可能性があります。 これは、ファイアウォールのアクセス制限が原因となる場合があります。

DNS検索 

DNS検索は、HTTPS および WSS アドレスへの接続をチェックします。 DNS サーバーにアクセスできない場合、サービスの一部が利用できない可能性があります。

1. 接続：テストした合計アドレスのうち、正常に接続されたアドレスの数。

2. 平均接続時間：サーバーへの接続にかかった平均時間

3. 最長接続時間：いずれかのサーバーへの接続にかかった最長時間

4. 最短接続時間：いずれかのサーバーへの接続に要した最速時間

Note

接続時間が長い場合、ルーティングに問題があることを示します。また接続できないアドレスがある場合、Dialpad サービスは正常に稼働しないことが考えられます。
ブロックされたDNSアドレスは、5 秒以内に到達できなかったことを意味します。
DNSがブロックされた場合は、ファイアウォール設定、ドメインへのアクセス許可を社内 IT 管理者とご確認ください。 

デバイスの状態

以下、デバイスに関する情報を表示します。

1. オーディオ：テストで検出したデバイス (参照：OS オーディオ設定の調整)

2. デバイス： 接続したデバイス名 (参照：マイク・ヘッドセット・通知設定)

3. ネットワーク： ブラウザが認識する接続ネットワーク名

Note

WiFi 接続では、デッドスポットの影響で WiFi 受信ができない可能性があります。このため、より安定したネットワーク環境として、有線インターネット接続を推奨しています。自宅でホームネットワーク接続時のトラブルシューティングには、こちらの記事をご参照ください。