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ネットワークベストプラクティス
- 更新日 22 Aug 2024
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Dialpad はクラウドベースのビジネス電話システムで、インターネット接続が確保できれば、同じアカウントログインで世界中どこでも通話できるほか、連絡先の管理、通話記録やボイスメールの取得、電話の転送など場所を選ばずに利用できます。
移動中であっても、安定したインターネット接続があれば、モバイルアプリなどに端末を変えて、同じ環境にアクセスして通話をご利用いただけます。
このヘルプ記事では、ネットワーク設定の詳細についてご案内します。
帯域幅
ベストな音声品質には、ハイスピード DSL、ブロードバンド、光ファイバー接続をお勧めします。こちらは、デスクフォン、Dialpad デスクトップソフトウェア、Dialpad ウェブアプリ、CTI/ミニダイヤラー (Salesforce CTI、Chrome CTI Extension など)の利用時に当てはまります。
アプリ利用インスタンスごとに:
- 音声回線:最低100kb/秒 (アップストリーム/ダウンストリーム )
- モバイルボイス:4G以上(または同等のWifi接続)
ルーター、スイッチ、ファイアウォール
以下の情報を参考にして、VoIPサービスのWiFiネットワーク環境を最適化してください。
- QoS
- 帯域制限
- SNMP
また次の機能がオフになっていることを確認してください。これらの機能を無効にできない場合、Dialpadサポートチームまでお問い合わせください。
- SIP-ALG
- Deep Packet Inspection (DPI)
- Stateful Packet Inspection (SPI)
ステートフルパケットインスペクション (SPI) は、ファイアウォールやルーターの設定オプションで、無効に設定することを推奨しています。
これに対して、ステートフルファイアウォールは、ステートレスファイアーウォール等と比較されるファイアーウォールの1タイプです。Dialpadでは、ステートフルファイアウォール設定を推奨しています。
VPN
Dialpadでは VPN 環境での利用は推奨しておりません。会社で VPN を使っている場合は、スプリットトンネリング にて VPN の外に Dialpad のトラフィックを設定してください。
VLAN
仮想LAN (VLAN) は、有線接続された電話機を2つの違うネットワークで利用することで、セキュリティとルーティングポリシーを別々に管理することができます。 IP電話の設置を検討する場合は、”音声 VLAN”として利用可能です。また、QoSポリシーをデバイスにセットすることも可能です。
音声VLANは、Dialpad のネットワーク要件ではありませんが、セキュリティ、DHCP、ルーティング、QoS/CoSを設定するためのベストプラクティスとして、音声VLANを使用することができます。
DHCP オプション 66
デスクフォンが設定されている各Voice VLANについて、次のURLでDHCPサーバーを設定してください。https://prov10.dialpad.com
URLの設定を完了後、デスクフォンを正しいVoice VLANに設置し、以下を構成します。
- CDP
- LLDP
- Auto VLAN Discover
- Static Assignment
FQDNs
FQDN (Fully Qualified Domain Name) は、ルーティング、セキュリティー、システムメンテナンスと遠隔デバイスマネジメントにおいて柔軟なクラウドネットワーキングを可能にします。
Dialpad が使用する FQDNs の用途:
- レジスター
- コールをセットアップする SIP リクエスト
- デバイス ファームウェア の管理
- デバイス コンフィグレーションの管理
- 遠隔デバイスの管理
Dialpad がベストプラクティスとして推奨する、許可しておくとよい FQDNs (to/from) :
- dialpad.com
- www.obitalk.com
- www1.obitalk.com
- prov.obitalk.com
- devpfs.obitalk.com
- storage.googleapis.com
- ubervoice.ubervoip.net
- turn.ubervoip.net
- stun.l.google.com
- uvwss.ubervoip.net
- legacy.dialpad.com
- dialpadcdn.com
- static.dialpadcdn.com
- prov*.dialpad.com
- google-public-dns-a.google.com
- google-public-dns-b.google.com
- *.pusher.com
- *.googleusercontent.com
ポートとプロトコル
Dialpad の通話とアプリケーションで使用される、プライベートネットワークのポートおよびプロトコルは以下の通りです。アウトバウンド ポート コンフィグレーションは、下のテーブルの右側に記載されている Destination Port のトラフィックをファイアーウォールで許可する必要があります。
Dialpad のデプロイにはステートフル ファイアーウォールを推奨します。ステートフル ファイアーウォールはアウトバウンドからのトラフィックに対して自動的に解放するため、インバウンド ポート コンフィグレーションは不要です。
デスクトップネイティブ、モバイル、ブラウザアプリケーション
タイプ | プロトコル | ドメイン | ポート |
---|---|---|---|
Product features (images, social profiles etc) | HTTPS (TCP) | *.dialpad.com *.dialpadcdn.com *.ubervoip.net | 443 |
Messaging | HTTPS (TCP) WSS (TCP) | *.dialpad.com *.ubervoip.net *.pusher.com | 443 |
Transport | UDP and TCP | *.dialpad.com *.ubervoip.net | 5060, 7060 |
Call Signaling | WSS (TCP) SIP/TLS (TCP) | *.dialpad.com *.ubervoip.net | 443, 5061 |
Call Media | SRTP (UDP) | ドメイン・IP指定なし | 16384 to 32768 |
Customer Media ((contact, avatar and MMS images) | HTTPS (TCP) | ドメイン・IP指定なし | 443 |
STUN | UDP | stun.l.google.com | 19301 to 19302 |
TURN | UDP and TCP | turn.ubervoip.net | 443 |
Server Discovery | DNS (SRV records) | google-public-dns-a.google.com google-public-dns-b.google.com | 53 |
デスクフォン - Poly, Obi-Edition, UCS, Yealink
タイプ | プロトコル | ドメイン | ポート |
---|---|---|---|
Provisioning | HTTPS (TCP) | *.dialpad.com | 443 |
Transport | UDP and TCP | *.dialpad.com | 5060, 7060 |
Call Signaling | SIP/TLS (TCP) | *.dialpad.com *.ubervoip.net | 5061 |
Call Media | STRP (UDP) | ドメイン・IP指定なし | 16384 to 32768 |
Poly Device Management System (PDMS) | TCP/UDP | *.obihai.com *.obitalk.com *.polycom.com | 443, 10000 to 20000 |
Firmware Downloads | TCP | *.dialpad.com downloads.polycom.com storage.googleapis.com | 80, 443 |
Network Time Service | NTP (UDP) | pool.ntp.org | 123 |
Directory Services (LDAP) | TCP | *.dialpad.com | 389 |
Yealink リモートプロビジョニングサービス (RPS) | TCP/UDP | *.yealink.com | 443 |
Yealink Management Cloud Service | DM and HTTPS | *.ymcs.yealink.com | 443, 8110, 8443, 8445, 8446 |
非サポート環境
Dialpad は以下環境での利用をサポートしません。
- 仮想マシーン (VMs)
- 仮想デスクトップインターフェース (VDIs)
- リモートデスクトップクライアント (RDPs)
ネットワークテストを実行するには、こちらのヘルプ記事をご参照ください。