API を使用して Dialpad のデータを BI ツールにエクスポートする

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Dialpad のデータを Power BI、Snowflake、Tableau などの BI ツールで分析するには、アナリティクスデータを Stats API とスケジュールレポート機能を使用して、CSV ファイルとしてエクスポートし、Webhook エンドポイントに自動で配信することができます。手動でのダウンロードは不要です。

以下、詳細をご参照ください。

対象ユーザー

アナリティクスデータのエクスポートは、すべてのプランでご利用いただけます。

BI ツールへのエクスポート方法

Dialpad から BI ツールへのアナリティクスデータを自動エクスポートする手順:

  1. エクスポートするレポートを特定します。

  2. BI ツールに接続する Webhook を作成します。

  3. 作成した Webhook を指定してスケジュールレポートを作成します。

  4. レポートを受け取ります。

  5. データをテーブルにインポートします。

Tip

DomoTheta Lake の両方には、このプロセスを単純化するデータコネクターがあります。

アナリティクスレポートの特定

レポートを選択する

Dialpad のアナリティクスデータは、管理者設定から CSV 形式でエクスポートできます。

  1. [アナリティクス] を選択します。

  2. フィルターを設定します。

  3. [エクスポート (.csv)] を選択します。

  1. レポートを選択します。

管理者設定からダウンロードできるすべてのレポートは、API 経由でも利用できます。

Tip

以下のヘルプセンター記事も併せてご覧ください:

通話データの識別子を理解する

エクスポートされた通話データを扱う際は、表の結合方法や通話の関係性を正しく解釈することが重要です。

Chart displaying the flow of a call using API call_id labels and variants.

call_id

通話レッグに割り当てられる一位のID です。

entry_point_call_id

共有番号(グループ、コンタクトセンターなど)を経由して着信した際に、複数の通話レッグを紐づけるための ID です。

entry_point_target_id

元のグループ、代表番号、コンタクトセンターの ID です。

ファンアウト通話

グループまたはコンタクトセンターのオペレーター・エージェントに着信があるたびに生成される通話です。これらにはそれぞれ一意の通話 ID が付与されますが、entry_point_call_id または entry_point_target_id を使用して元の通話にマッピングできます。

master_call_id

転送された通話を一つのグループとしてまとめる ID です。通話が Dialpad 内で転送された場合にのみ生成されます。

Note

master_call_id は、Dialpad のユーザー、代表番号、グループ、コンタクトセンター間で通話が転送された場合にのみ生成されます。通話が直接Dialpad ユーザーに着信した場合、この ID は作成されず、 call_id のみがあります。例えば、コンタクトセンターまたは電話番号の割り当てられたグループに直接かけられた通話には、master_call_id がない可能性があります。このような場合は、entry_point_call_id または entry_point_target_id を使用することを推奨します。

通話経路の詳細について、Call Events - Call Flow Structure の記事(英文)をご参照ください。

Webhook の設定

スケジュールレポートを受信するには、POST リクエストが受け取れる Webhook が必要です。

Webhook の詳細については、 Event Subscriptions Webhook の記事(英文)をご覧ください。

API でスケジュールレポートを作成する

Stats API を使用して定期レポートを設定します。

主な項目:

report_type

アナリティックスダッシュボード内のレポートに対応する

frequency

頻度:日次、週次、月次

destination

Webhook の URL

Note

複数のスケジュールレポートを同じ Webhook に配信することができます。

ファイルの受信とダウンロード

レポートがトリガーされると、Webhook に file_url と filename を含むペイロードが送信されます。 API キーまたは OAuth 認証情報を使用して CSV ファイルをダウノードし、データベースに読み込みます。

Tip

定期レポートを設定せずに、GET エンドポイントを使って必要な時にデータを取得することも可能です。この方法では、ファイル URL が返され、ダウンロードできます。

詳しくは、以下の記事をご覧ください:

通話の文字起こしをエクスポートする

通話の文字起こしは、データエクスポートには含まれていないため、call_id を使用して個別に取得する必要があります。 

次の API をご利用ください: Get Call Transcript.

詳細は、Call Transcript -- Get 記事(英文)をご覧ください。

Note

master_call_id を使用して文字起こしを取得することはできません。

通話の Ai データにアクセスする

Dialpad Ai の通話サマリーなどは、レポートには含まれていません。このデータをリアルタイムで取得するには、recap_summary のイベントストリームを購読します。

Note

Ai イベントにアクセスするには、通話中にライブトランスクリプトを有効にする必要があります。

通話レコーディングのエクスポート

通話レコーディングを取得する方法は以下の2通りあります:

通話ごとに取得

詳細については、 Call -- Get 記事(英文)をご参照ください。

定期レポート経由で取得

詳細は schedule reports -- Create 記事(英文)をご覧ください。"report_type": "recordings" を含めます。

Tip

大規模なグループの通話レコーディングを取得するには、スケジュールレポートの使用を推奨します。カンパニーレベルでエクスポートできないため、オフィス単位でエクスポートする必要があります。

エクスポートされたレポートには、ファイルにアクセスするための認証が必要なURLが含まれます。すべてのレコーディングリンクはhttps://dialpad.com/secureblob/callrecording/ から始まり、OAUTH または recordings 範囲の API キーが必要です。

詳しくは、 Review the Recordings Export 記事(英文)をご参照ください。

認証

初期テストでは API キーを使用できますが、本機環境では OAuth の使用を推奨します。

利用可能な範囲:

recordings_export

音声ファイルの URL

message_content_export:all

カンパニーのメッセージエクスポート

Tip

以下の記事(英文)を事前にご確認ください:

FAQs

同じ Webhook で複数のレポートを受け取ることはできますか?

はい。複数のレポートを同じ Webhook URL に送信するように設定できます。

Webhook がダウンしていた場合はどうなりますか?

配信は失敗する可能性があります。Webhook にリトライ処理またはモニタリングを設定することを推奨します。

通話の文字起こしを一括でエクスポートできますか?

現時点ではできません。文字起こしは call_id を使用して個別に取得する必要があります。

レポートのスケジュール頻度は?

レポートは日次、週次、または月次でスケジュール設定できます。頻度は API リクエスト内の frequency フィールドで指定します。

Ai サマリーはスケジュールレポートに含まれますか?

いいえ。イベントサブスクリプション経由で取得する必要があります。