システムテストは、アプリが接続するインターネット環境のヘルスチェックを実行するもので、Dialpad で安定した通話品質を実現する上で、信頼性が高く十分な強度が確保されているかをチェックできます。この記事では、Dialpad システムテストの実行手順と分析について説明いたします。
対象ユーザー
システムテストは、すべてのプランで、デスクトップアプリ、ブラウザアプリからご利用いただけます。
モバイルアプリには提供されておりません。
使用手順
Dialpad アプリを開きます。
アプリ右上のプロフィールアイコンをクリックします。
-
プルダウンメニューより、[通話中に問題が発生しますか?] > [システムテスト] ボタンをクリックします。
-
次の画面で [テストを開始] をクリックして、測定を開始します。
プロンプトが表示される場合、オーディオのアクセス許可を付与します。
測定は数分で完了し、結果が取得されます。
出力される項目
システムテストでは、以下項目の結果を出力します。必要時に簡単にテストを実行して、測定できる便利なツールです。
ネットワークスコア
スループット
通話品質
場所
帯域幅速度
DNS 検索
デバイスの状態
マシン情報
TURN 接続
Ping
テスト結果メニューから、ログの表示、ID のコピー、結果の PDF ダウンロード、言語の変更ができます。また、項目ごとのログを個別に表示できます。
以下、それぞれの詳細をご参照ください。
ネットワークスコア
ネットワークスコアは、Dialpad のリアルタイム音声通話(該当する場合はビデオ通信も含む)を、お使いのデバイスおよびネットワークがどの程度適切に処理できるかを示す1〜5の評価です。
このスコアは、スループット、通話品質、帯域幅速度など、複数のテスト項目のデータをもとに自動的に算出され、ジッタ、パケット損失、往復遅延時間(RTT)、および音声品質評価スコア(MOS)などの主要な指標が考慮されます。
各指標を個別に解釈する必要はなく、ネットワークスコアによって、ネットワークの準備状況を一目で把握できる、わかりやすい単一の指標が提供されます。
スコア範囲
スコア |
評価 |
意味 |
|---|---|---|
4.0 – 5.0 |
Excellent |
お使いのネットワークは Dialpad 通話に非常に適しています。対応は不要です。 |
3.0 – 3.9 |
Good |
お使いのネットワークは、最小限の問題で通話をサポートする見込みです。軽微な改善が役立つ場合があります。 |
2.0 – 2.9 |
Fair |
通話品質に幾つかの問題が発生する可能性があります。推奨事項を確認してください。 |
1.0 – 1.9 |
Poor |
通話に重大な影響が生じる可能性が高い状態です。早急なネットワーク改善を推奨します。 |
Note
スコアに加えて、テスト結果の上部には推奨事項も表示されます(例:Wi-Fi ルーターに近づく 、有線接続に切り替える、ネットワークの混雑を軽減するなど)
問題箇所を特定するには、スループット、通話品質、帯域幅速度の各項目の詳細ログを確認してください。
音声テストとビデオテストでは、それぞれの用途に最適化された異なるスコアリングプロファイルが使用されます。音声テストのスコアは音声通話への適性を示し、ビデオテストのスコアは、ビデオ通信に必要なより高い帯域幅要件を考慮します。
スループット
スループットは、2点間で正常に送信されたパケット数です。スループットテストでは、ネットワークが同時に送受信できるデータ量を確認します。毎秒 1 KB のデータを送信し、受信率を測定します。
次の情報を取得します。
最大 |
測定された最大データ量 |
平均 |
平均値 |
最小 |
測定された最低データ量 |
Note
最低容量値が低く、最低値、平均値、最大値間で差異が大きい場合は、接続が不安定である可能性があります。
通話品質
ビデオ、音声品質を検証します。
次の情報を取得します。
音声品質評価スコア (MOS) |
全体的な音声通話品質を測定する業界標準の指標です。
|
往復 |
テスト端末とサーバー間で、データパケットの発信から応答が返るまでの時間をミリ秒で計測します。
|
パケット損失 |
テスト中のデータ転送時に失われたパケットの数
|
ジッタ |
インターネット接続での不安定なパケット転送
|
Note
安定した高い通話品質には、高い MOS スコア、および、低いジッタ値、パケット損失値、往復値が必要です。
最適な値
ジッタ:40ミリ秒未満
パケット損失:2%未満
遅延:125ミリ秒未満
許容値
ジッタ:100ミリ秒未満
パケット損失:5%未満
遅延:200ミリ秒未満
また環境的な要因もあり、遅延にともなうエコーにより、トンネルや洞窟の中のように聞こえることがあります。またヘッドセットを使用しない場合、スピーカーからの音声が硬い壁にぶつかった反響をマイクが広い、エコーとなることがあります。
[通話サマリー] にも通話品質の詳細が表示されます。[品質] セクションでは、ビットレート、パケット損失、ジッタ、および遅延に関する情報を確認できます。
高い数値が表示されたり、通話品質にばらつきがある場合は、トラブルシューティングのためにシステムテストを実行することをおすすめします。
場所
利用する PC のパブリック IP アドレスとブラウザ情報にもとづいて位置を表示します。Dialpad サーバーから距離が離れている場合、品質に影響を与える可能性があります。
次の情報を取得します。
IP |
ネットワークに接続された特定のデバイスを識別する一意の ID
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都市 |
外部識別サービスにて、IPアドレスに基づいて取得した市名
|
国 |
外部識別サービスにて取得した国名
|
組織 |
IP アドレスを所有するプロバイダー |
Note
場所レポートには、追加の IP が表示される場合があります。
シグナリングとメディア
以下両方、あるいはいずれかの環境では、場所テストにて、HTTPS アドレス、リアルタイムメディアの2つの IP アドレスが取得される場合があります。
-
VPN 環境でシグナルとメディアが 2 つに分岐されている場合
- Dialpad では VPN をサポートしていないため、ご留意ください。
シグナリングに IPv6 を使用しているが、メディアサーバーが IPv4 のみをサポートする場合
2つの IP アドレス取得が、常に問題があるわけではありませんが、音声品質に問題がある場合、2つのIPアドレスが起因特定に役立つことがあります。
帯域幅速度
接続するネットワークのデータ転送速度を取得します。
次の情報を取得します。
ベスト地域 |
テストに最適なデータセンター (IPアドレスとレイテンシー、有効なサーバーから識別) |
アップロード |
サーバーに情報を送信できる速度 |
ダウンロード |
サーバーから情報を受信できる速度 |
ジッタ |
サーバーへの伝送途中で滞留するデータ量。輻輳が原因で発生し得る。
|
Note
帯域幅が高いほど、データをより速く転送し、高い音声品質を実現します。
アップロードとダウンロードが高いほど、ネットワークの状態が良好であることを示します。帯域幅速度テストでは、接続の最大データ容量のみが評価されます。
接続できない場合は、ネットワークがテストサーバーに到達できていない可能性があります。 これは、ファイアウォールのアクセス制限が原因となる場合があります。
DNS 検索
DNS 検索では、Dialpad がシグナリングおよびリアルタイム通信に利用する HTTPS および WSS アドレスに、お使いのデバイスが到達できるかどうかをテストします。これらのアドレスのいずれかに到達できない場合、通話の確立、メッセージング、リアルタイムの音声/ビデオ通信など、Dialpad サービスの一部が正しく機能しない可能性があります。
このテストでは、以下のアドレスへの接続性を確認します:
wss://uvwss.dialpad.net
wss://uvwss2.dialpad.net
wss://ws-mt1.pusher.com
https://realtime.push.dialpad.com
wss://realtime.push.dialpad.com
wss://realtime2.push.dialpad.com
https://prov10.dialpad.com
このシステムテストの項目では、以下の情報を収集します:
接続 |
テストした合計アドレスのうち、正常に接続されたアドレスの数 |
平均接続時間 |
サーバーへの接続にかかった平均時間 |
最長接続時間 |
いずれかのサーバーへの接続にかかった最長時間 |
最短接続時間 |
いずれかのサーバーへの接続に要した最速時間 |
Note
すべてのアドレスが [Connected] (接続済み)と表示される必要があります。いずれかのアドレスに到達できない場合、Dialpad は正常に動作しない可能性が高くなります。
接続時間が長い場合は、お使いのデバイスと Dialpad のサーバー間で、ルーティングの問題またはネットワークの混雑が発生している可能性があります。
DNS アドレスが [Blocked] と表示された場合は、そのアドレスに 5 秒以内に到達できなかったことを意味します。この場合は、上記のアドレスが許可されていることを確認するため、IT チームとともにファイアウォールおよび許可リストのルールを確認してください。
Tip
いずれかのアドレスが [Blocked] と表示された場合は、DNS 検索テストの結果を IT チームに共有してください。この情報をもとに、ファイアウォールまたはプロキシのルールを更新できます。
デバイスの状態
以下、デバイスに関する情報を表示します。
オーディオ |
テストで検出したデバイス (参照:OS オーディオ設定の調整) |
デバイス |
接続したデバイス名 (参照:マイク・ヘッドセット・通知設定) |
ネットワーク |
ブラウザが認識する接続ネットワーク名 |
Tip
WiFi 接続では、デッドスポットの影響で WiFi 受信ができない可能性があります。このため、より安定したネットワーク環境として、有線インターネット接続を推奨しています。自宅でホームネットワーク接続時のトラブルシューティングには、こちらの記事をご参照ください。
マシン情報
マシン情報テストは、CPU 使用率、バッテリー残量、利用可能なメモリなど、デバイスに関する詳細な情報を表示します。
次の情報を取得します。
CPU |
CPUの使用率 |
バッテリー |
バッテリー残量および充電状況 |
モデル |
デバイスが使用しているプロセッサの種類 |
ストレージ |
デバイスのストレージ容量を表示 |
OS |
デバイスが使用しているオペレーティングシステムの種類 |
TURN 接続
TURN 接続テストは、テスト対象のマシンとテストサーバーとの間で接続が確立されるまでの時間を測定します。低遅延かつ高信頼性が重要な音声通話やビデオ会議などのリアルタイム通信アプリケーションにおいて、重要なパラメーターです。
TURN 接続は、ネットワーク構成によって直接接続がブロックされる、または不可能である場合でも通信を確保するための仕組みです。
次の情報を取得します。
ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) |
ゲーム、ビデオ再生、DNS(ドメインネームシステム)のルックアップなど、特に時間を重視したアプリケーションに使用される通信プロトコルです。
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トランスミッションコントロールプロトコル (TCP) |
ネットワーク上でデータやメッセージを配信するための標準プロトコルです。デジタルネットワーク通信で一般的に使用されます。 |
トランスポートレイヤーセキュリティ (TLS) |
インターネット上で送信されるデータを暗号化し、盗聴やハッキングから保護するプロトコルです。特にパスワードやクレジットカード番号、個人の通信など、機密情報に役立ちます。
|
ウィジェット内の UDP、TCP、TLS の値は、テスト対象マシンが TURN サーバーに接続するまでにかかった時間を示します。
この時間には次の処理時間が含まれます:
接続候補(候補アドレス)の取得
接続確立
必要な証明書のネゴシエーション
Note
UDP がブロックされている場合(赤い X マークが表示される)、セッションが接続されないか、TCP や TLC を使用することでパフォーマンスが低下します。UDP トラフィックが解放され、ライブメディア交換に適したネットワーク構成にすることを推奨します。
この数値は、遅延や往復時間を示すものではなく、初回接続時間のみを示します。実際のネットワーク遅延を確認するには、RTT(往復時間)の測定を含む他のテスト結果を参照するのが最適です。
Ping
Ping テストは、HTTP往復時間を測定し、最も近いデータセンターを特定します。
このテストは、現在地と各データセンターとの距離を示します。
Note
Ping 値が低いほどネットワークが良く、応答時間が速いことを示します。
ビデオ帯域幅
ビデオ帯域幅テストは、ビデオのスループット帯域幅をチェックし、利用可能な送信帯域幅の一般的な目安を示します。
このテストは、TURNサーバーを経由する実際のビデオ通話を実行することによって行われ、以下の情報を収集します:
受信および送信の品質メトリクス
接続のネットワークタイプ
接続タイプ(直接またはルーティング、UDP、TCP、またはTLS経由)
確立された接続のIPとポートのペア
Note
帯域幅が高いほど、ビデオ通の品質は高くなります。
ミーティングの帯域幅要件:上り最低 1.2〜1.5Mbps、下り最低 3Mbps
FAQ
レポート結果を共有することはできますか?
レポート結果は、画面上部の [ダウンロード] ボタンより、PDF ファイルとして保存できます。
テスト結果に問題がないが、通話品質の問題が解決しない場合はどうすればよいですか?
より詳細なネットワークテストについて、カスタマーサービスまでお問い合わせください。
モバイルアプリでシステムテストオプションが表示されません。
システムテストは、デスクトップアプリ、ブラウザアプリでのみご利用いただけます。
モバイルアプリには提供されておりません。
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