通話内容の一括削除と連絡先の匿名化

EU一般データ保護規則などに基づくデータ削除リクエストへ対応するため、通話内容の完全な削除や連絡先情報の匿名化が可能なツールを提供しています。

この機能により、リクエストに応じて個人データを確実に削除できるため、コンプライアンス対応をサポートします。

以下、詳細をご参照ください。

対象ユーザー
カンパニー管理者またはオフィス管理者のみアクセス可能です。
本機能は現在、アーリーアダプタープログラム（EAP）にてご提供しております。詳細については、カスタマーサクセスマネジャーまでお問い合わせください。

データの削除と匿名化の違い

コンテンツの削除と連絡先の匿名化は、プライバシー保護およびコンプライアンス対応のために異なる目的で行われる、別のデータ処理手法です。

コンテンツの削除は、特定の通話データを削除します：

通話サマリーのリンクにアクセスした場合：

Note
コンテンツの削除は連絡先の匿名化を行いません。連絡先の記録、スコアカードの評価、通話の基本的なメタデータは保持され、通話は引き続きアナリティクスおよびレポートに含まれます。削除された通話に対しては、再スコアリングなどの操作は行えません。

連絡先の匿名化は、その人物に関連するすべての職別情報をを削除し、EU一般データ保護規則の「忘れられる権利」に対応する形で、連絡先の記録を実質的に抹消します。

この場合も、再スコアリングなどの通話に対しての操作はできません。

匿名化された通話サマリーのリンクにアクセスした場合：

手順：

警告
通話コンテンツを削除すると、通話録音、画面の録画、文字起こし、Ai データなど、通話に関連するコンテンツがすべて削除されます。
この操作を元に戻すことはできません。

手順：

連絡先が匿名化されると、削除時点の連絡先情報（氏名、メールアドレス、電話番号、削除された通話数など）を含む確認メールが送信されます。

Dialpad は匿名化後、この情報を一切保持しません。監査やコンプライアンス対応のために、確認メールの保存や管理の責任は弊社が負います。

警告
連絡先を削除すると、その人物に関連付けられた全通話から通話の参加者データとすべての通話内容（利用可能な場合）が削除されます。
また、この連絡先の記録は Dialpad プラットフォームに一切残らなくなります。
この操作を元に戻すことはできません。

はい。一括削除は、コンテンツ削除の保持ポリシーと同じように動作します。つまり、録音やその他の通話コンテンツを自動的に削除する保持ポリシーをすでに設定している場合、同じ通話に対して手動で一括削除を実行する必要はありません（その逆も同様です）。

この仕組みにより、重複操作を防ぎながら一貫性を保ち、コンプライアンス対応が簡素化されます。

常に即時とは限りません。大量の通話を削除する場合、[会話履歴] ページ上で変更が反映されるまでに時間がかかることがあります。

コンテンツが削除されると：

エージェント名、発信者名、通話時間などの基本情報は表示されますが、それ以外のすべてのコンテンツとサマリーへのリンクは削除されます。

いいえ。35日以上前の通話に関しては匿名化に時間がかかる場合があります。これらの通話の匿名化には最大で24時間かかることがあります。この間は、発信者情報が会話履歴に表示される場合があります。

匿名化処理が完了すると、確認メールが送信されます。

連絡先が匿名かされると、[削除された連絡先] という表示が会話パネルおよび連絡先詳細に表示され、個人を特定する情報はすべて削除されます。

連絡先が匿名化されている場合、元の連絡先情報の代わりに [Anonymized Number]（匿名化された番号）と表示されます。

それ以外のデータ（通話時間、エージェント名、タイムスタンプなど）は変更されず、そのままレポートやエクスポートに反映されます。